体操の白石健三さんが会見を開き現役引退を発表しました。
白井健三さんと言えば、今から約8年前の2013年、ベルギーのアントウェルペンで開かれた世界体操選手権の種目別予選の床で新技
「後方伸身宙返り4回ひねり」と「前方伸身宙返り3回ひねり」また、跳馬でも新技の「伸身ユンチェンコ3回ひねり」
を成功させ、国際体操連盟よりそれぞれ
「シライ」、「シライ2」、「シライ/キムヒフン」
と命名され、同大会の床決勝では高得点をマークし、金メダルを獲得するなどして一躍注目を集めた選手です。
その後も男子史上最年少の17歳1ヶ月での世界選手権金メダルを獲得するなど活躍が続き、2016年のリオデジャネイロオリンピックでオリンピック初出場、団体総合で金メダルを獲得しています。
日本体操界に数々の歴史を残し、自身の名のついた技を残すなど、世界中に名の知れた白石健三さんですが、その後はケガに苦しまされ、調子が徐々に降下してしまったようです。
2020年はコロナ禍で試行錯誤の日々を過ごし、今年2021年に行われた東京オリンピック代表選考会では、良い結果を出すことができず、2大会連続の五輪出場を逃しました。
記者会見では、
「東京オリンピックを1つの区切りにしたいという思いがあった」「代表選考会で現役を終わることができて満足」「すっきりした状態で現役を終わることができている」「選手としての未練は1つもない」などと語ったよう。
今後は、大学で指導者として活動するということです。
「自分の経験したことを伝えていきたい。現役を終えたばかりでエネルギーがかなりあるので、そのエネルギーを生かしていろんなことに挑戦していきたい」
と前向きな抱負を語ったようです。
ネット上では引退が発表されると同時に
「まだまだこれからだと思っていた」「とても残念」「それにしても早すぎる」「演技が見られなくなるのは残念」
などのコメントが多かったものの
「指導者として応援しています」「よくここで決断した」「悔いなくやり切って次の夢が明確であり、もう進んでいるなんてなんて清々しい引退だ」
などとポジティブなコメントも見られました。
私自身も引退発表を知った時、24歳という若さでの引退にとても驚きました。
正直まだまだこれからでは?と思いましたが、彼が悔いのない競技人生だったと語ったこと、今後は新たに指導者として活躍されるということで、彼の教え子が今後活躍していくのを楽しみに彼を応援したいと思います。
若くして競技人生を開花させ、自身の名がついた技を残すなど、周りからのプレッシャーが凄くあったと思います。
最後に東京オリンピックに出場して欲しかったという気持ちはありますが、早い時期での引退が彼にとって今後の人生で良い影響を与えていくことお願っております。